歌う栄養士

先週末から少し体調を崩していました。1週間ぐらい前からでしょうか、気力が落ちているなと思っていたのですが、どうやら体調不良によるものだったようです。ちょっとした風邪でも抗癌剤治療をしている妻にうつしてはいけないので、1日ほど家庭内マスク&自主隔離をしていました。熱が出たら厄介だなと思っていましたが、微熱程度で収まってくれたのでホッとしています。

というわけでブログの更新もお休みしましたし、YouTubeの更新も滞っていますが、少しずつ回復していけたらと思いますので、よろしくお願いします。

妻の病を見つけていただいてから3ヶ月を過ぎて、これからの課題は病と共存しながらも普通に生きるということになるかと思います。とは言ってもこれはなかなか簡単なことではありませんが、そうすることが病の癒しにもつながると考えています。

病がわかってからの1ヶ月は現実を受け止めることで精一杯でした。様々な情報をかき集めてみては思いめぐらし、思い迷う日々でした。とにかく妻を支えるために僕が負けてはいけないと心の柱をしっかりさせるために、アドレナリンを出しっぱなしにしていたと思います。

2ヶ月目に入ると実際の化学療法その他の治療が始まり、治療が始まる前の放っておかれるような宙に浮いた感じからは解放されましたが、次は治療の副作用や治療の可能性について思い悩むようになりました。とにかく不安という名の得体の知れないものが、手を変え品を変えて取り囲んできます。明日のことは明日が心配するという聖書のことばのように生きなくちゃと思うのですが、それがなかなかできません。側にいる僕がそうなんですから当事者である妻はいかばかりかと思います。

そして3ヶ月が過ぎました。どうやら病を得ていることは現実なんだとやっと理解できるようになってきた気がします。多分理解というよりは受け入れるということなんでしょう。そしてこれからは最初に書いたように、病と共に暮らしてゆく覚悟を求められるのだと思います。そういう意味では病のことは忘れた方が良いのだと思うのですが、自転車から手を離すと倒れてしまうように、病のことを思っていないとダメになってしまうんじゃないか等々、病から目を離すことへの恐れがあります。心のあり方っていうものは本当に複雑だと思います。

昨日はCT検査でした。月末にはこれまでの治療の様相がわかります。その結果を受けて治療も次のフェイズに入って行きますが、なんと言っても妻のそこはかとない不安が少しでも癒されることを願うばかりです。そのためには栄養バランスも大切です。家庭でできることは食べ物からの治療と安心できる環境や時間作りです。僕もあんまりアドレナリンをあげないで「フツウ」にケアしてあげられるようにならなくちゃと思っています。栄養士、料理人、マッサージ治療師、カウンセラー・・・、ってところでしょうか。「あ!」すべての前に「歌う栄養士」みたいに「歌う」を付けておいた方が良いですね。