ウクレレに髭生えた

僕のウクレレにはピックアップを仕込んであり、ラインで出力をしています。例のPZ-PREというプリアンプにギターとは別のチャンネルに入力をしているのですが、これまでひとつの問題がありました。それはウクレレの方だけある音域が強く出てしまうので、PZ-PREのノッチというある周波数だけを選んでボリュームを下げる機能を使って押さえ込んでいました。しかしそれその場合ギターも同じ周波数が下がってしまうので本当は別々に調整ができるのがベストなわけです。

恥ずかしい話ですが今回のコロナ自粛の中で、ヘッドフォンの使い方と言いますか、聴き方、モニターの仕方にも目覚めました。要はヘッドフォンで心地よく聴こえれば良いということなのですが・・・、これまではスピーカーではスピーカーの音、ヘッドフォンはヘッドフォンの音、みたいに別物とでも言いますか、それぞれ違うんだと割り切って考えていました。

そこで今回改めてヘッドフォンでPZ-PREからの出音をチェックしてみたところ、ギターの音がいまいちだと思ったんです。そこでウクレレのために下げていた音域をノーマルに戻したところ良い感じになったんです。

これはウクレレの音をPZ-PREで調整するのではなくウクレレの方で調整するべきだと思いました。ピックアップを取り付けてくれたビルダーの方に相談してみようとも思いましたが、何せ音のことなので一緒に試してみるしかなくなるだろうなと思い相談はせずにいました。

そして結局ボディーが鳴りすぎているということだろうと考えて、まずはウクレレを鳴らしながら手でトップの鳴りを抑え込んでみたらなかなか良い感じだったんです。そこで閃いたのがウクレレの裏に貼る滑り止めのパッドを表に貼ってみたらどうかと思い、早速髭みたいな形に切ったものを貼ってみました。貼るといっても接着剤で貼るのではないのでボディーへの影響はほぼありません。

結果見事に抑えたい音域が抑制されました。その音域は500Hzでした。

ヘッドフォンだけではなく、もちろんスピーカーからも鳴らしてみましたがとても良い感じです。それにしてもこれまでこんなにじっくりギターとウクレレ の音を吟味したことがありませんでした。コンサートがないのはしんどいですが、普段できなかったことができているのは良いことと言えるのかな・・・。