だからレイドバックが大事
ここのところ少し気分に変化が訪れています。少しレイドバックしてきたといいますか、
良い意味で楽になった気持ちがしています。
昨日から一昨日あたりから歌声ペトラ１８５番のレコーディングにかかっていますが、以前ならばとにかくささっと終えることが目標になっているようなところがあって、力技で録音をしてきたようなところがあります。
歌い手としては癒し系などと表現されることが多いのですが、中身は真逆です。おそらく人を癒す人になりたいから表現はそうなるのかもしれません。
歌なんてそこにないから歌うという面がありますからね。
ところでDAWに最近導入したプラグインがありますが、それがこのSSL Native Channel Strip 2というものです。
プラグインというものは時折爆安になっている時があります。このプラグインも普段は数万円もするので買うにはちょっと敷居が高すぎるのですが先日なんと８９％オフになっていました。
さらにコンプレッサーとドラム音源が付いてくるということで「買いだ！」となったわけです。
そもそもチャンネルストリップとはなんぞやですが、それはミキサーの１チャンネル部分を抜き出した機材のことです。
スタジオに行くとこんな感じのミキサーがでんと出迎えてくれるわけですが、このずらっと並んでいるのがチャンネルごとの調整システムです。ちなみこの手のミキサーの１チャンネル分の機材は軽く１００万円を突破します。
この１チャンネル分をDAW上で使用するために開発されているのがプラグインです。特にこのSSLは本家本元なので、プラグインでも数万円は当たり前かもしれません。
ちなみにこのプラグインでできるのはEQという周波数調整とコンプレッサー系のダイナミックス調整。そしてもちろん入出力の音量調整です。
ところでスタジオの特にビンテージ機材には、それを通すだけで音が良くなるという有名な機材がいくつかあります。僕はあまりくわしくないので具体的な名前は出せませんが・・・。
このプラグインもある意味そんなところがあって、これを通すだけでも音が良い感じになります。ただしレコーディングに関心がない人が聴いて「なるほどなるほど」と分かるほどの違いではありません。それはほんのちょっとなんですが、このほんのちょっとの積み重ねが最終的な良い音へとつながっていくのです。
プロとアマの違いのひとつはここにあるかもしれません。僕の知っているエンジニアもミュージシャンもこのほんの少しを追求してきている人たちです。
あれ！レイドバックしてきた・・・、で始めたブログがいつのまにか熱くなっているじゃあありませんか。だからレイドバックが大事（汗）。