降り注いでいるものに

昨年から妻が畑をはじめて、収穫したものをいただくようになってから、恵というものを少し違った視点で感じられるようになってきました。ざっと表現してみると、これまでは仕事に置き換えられるような、暮らしの出来事の中に恵を感じているように思うのですが、畑の恵みを知ってから、まさに恵はいつも天から振り注いでいるんだということを感じるようになりました。四方八方から恵みを受けているということになるでしょうか。

今年は庭の柿が豊作なんです。200個、300個という単位で実をみのらせてくれていて、毎日楽しませてもらっています。写真のものは収穫3回目のものです。

燃料費その他生活に関わるものの値段が高騰してきています。特にウクライナへの軍事侵攻は世界へ大きな影響を与えています。イギリスではガソリンがリッター300円近くになっているそうです。イギリスでの燃料価格が高騰するらしいという話を友人から聴いていましたが、ここまでとは驚きです。冬を目前にしてこれは生死に関わる問題です。

これまでは投機筋の動向によって貨幣価値が変動したり、ある会社の倒産が世界的に影響して不況になったりということがありましたが、どうやら今回の事態は違うように感じます。大袈裟ではなく僕たちの暮らし向きを変えなければいけないところに来ていると感じるのです。

最近はキャンプが流行ですが、暖房費を節約するのであれば自宅キャンプ状態で過ごせば良いのかもしれない・・・、なんて思います。冬を薄着で過ごす贅沢から距離を置く練習をはじめなくてはと思っています。

期せずして始めた妻の畑も、次第に趣味ではなく暮らしを支える大切な仕事へと格上げされることと思います。そんな中庭になった見事な柿たちは「恵みはあるよ」と歌ってくれているようにすら感じます。失くしてしまったものを数えないで降り注いでいるものに目を向けなくちゃと思います。

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