丸投げ男

先日レコーディングの時にギターの6弦のいくつかの音にノイズを感じました。弾くとかすかにですが、振動しているものに何かが触れているような「ジー」というようなノイズが聴こえるんです。その音程によって大きさや感じが異なりますが、これでは使えないなと思い、昨日お世話になっているリペアマンの横山さんに診てもらいました。ギターはミディアムスケールで弦の幅を広くした僕仕様のギターで、この前K&Kのピックアップを取り付けたものです。

工房では生音とアンプを通した音で入念に聴き比べましたが、そもそも微かなノイズの原因を追求するのは難しいとのことで、僕もだろうなあと思いました。

音のチェックをした後はライトと鏡を使って内部の目視チェックです。その結果一カ所先日の作業の時に取り付けたケーブルがボディー(力木)に触れているところがあるので一応手当をしておきましょうということで、作業をしてもらいました。なんと結果ノイズはなくなりました。

はい!これでめでたしめでたし!ですが、今回勉強になったことが二つあります。ひとつはこのような微細なノイズは気になる人には気になるけれども、聴こえない人には聴こえない類のノイズだということです。僕は気になっているので人一倍聴こえているということのようでした。

ノイズがなくなって「あ!ノイズが消えた」と言った時の横山さんの一言が「僕にはあんまり良くわからないけど、消えたんなら良かった・・・」でした。ここのところ宅録を続けているせいか僕の耳は相当敏感になっているようです。とにかく気になるノイズがなくなって僕的には満足でした。

そして工房を後にする時の横山さんの一言は「ギターのことはちょっとしたことでも誰かに任せた方が良いので、気になることがあれば言ってください」でした。さらに「自分でリペア的なことを始めると堂々巡りをしてしまうこともあるので、ギターの状態に関しては誰かに任せてその人のせいにしておいた方が良いです」とのことでした。そういえば以前お世話になっていたリペアマンの方からも「何かあったらいつでも来ますから、自分では何もしないでください」だったなあ・・・、と思い返しました。

僕は誰かのせいにするのが合っているかもです。丸投げ男ですね。笑