大切なことは細部にかな・・・

宅録と日常的に向き合うようになってほぼ2年が経ちます。今の課題はドラムの打ち込みです。僕にとってドラマーと言って最初に頭に浮かぶのは市原康さんです。なんせ40年近いお付き合いをいただいているわけですから当たり前です。長期に渡り市原さんのような優れたドラマーのサポートをもらってこれたことはミュージシャンとして幸せなことです。

なのでドラムの音色やテイストを思い浮かべる時には必ず彼のエッセンスが思い浮かぶわけです。その影響もあってか最新の歌声ペトラの音源にはブラシを使ってのドラム音源を使っています。

もうひとり頭にこびり付いているドラマーがいます。それはハッピーエンドのドラマーであった松本隆さんです。それは僕にはハイハット命のドラミングに聴こえるんです。なので僕が入力するハイハットは松本隆さんがどこかに潜んでいるんです。

市原康さんと松本隆さんが潜んでいるんだったら良いドラミングができるはずですが、問題はキーボードでそれを再現できるかどうかです。これまではリズムキープのメトロノーム的な位置付けでドラムを考えていましたが、いよいよドラムらしいドラムを録音したいと思い始めました。

僕が使っているDAWのLogicにはドラマーという機能があって、色々なドラマーの演奏がサンプリングされた機能があります。それを使うとそれらしい感じになるのですが、やはり自分がイメージしているドラムとはなんか違ってしまうのは仕方がありません。

まずはキーボードの鍵盤のどこを鳴らすと何が鳴るのかをテーピングしてみましたが、これだけでも頭の整理がついてきます。ドラムの音源がどのように配列されているのかを改めて認識し直すことができるようになりました。まだ認識し直せた・・・、まで行っていないのが辛いです。

さてドラムをそれらしくするためにはまずリアルのドラムは両手足で叩いているということを認識することが重要です。いくら格好良い演奏でもひとりでは叩けない演奏だと、らしくなく聴こえます。それと微妙な強弱やら揺れやらいろいろですが、僕の場合はその手前のドラマーが叩くであろうフレーズの勉強からしなければなりません。大枠ではある程度わかりますが、問題は細部なんです。やっぱりいろんな大切なことは細部に宿っているんですかね。