飛び恥

そろそろ年内の移動の予定をプランしておかなければいけなくなります。そしてクリスマスにどんな曲を歌うかも考え始めなければなりません。

移動に関しては新しい課題があります。それは飛行機をなるべく使わないようにすることです。ヨーロッパでは「飛び恥」という言葉があるくらいで、KLMオランダ航空は500キロ以内の移動は飛行機を使わないようにしようと呼びかけているほどです。

環境問題に関して僕は意識低い系人間ですが、まずは考えてみる、できることから始めてみることかなと思います。

僕が過ごした時代は「大きいことは良いことだ」の時代です。80年代までは景気もどんどん良くなって、ジャパンアズナンバーワンという本まで出版されたほど。日本の経済成長は注目されました。しかしバブル崩壊後の日本は経済成長から取り残されて景気低迷のまま今に至っています。

それでも過去の栄光である「大きいことは良いことだ」の残滓を政治経済のリーダー達は背負いながら、もう一度世界一の日本にに・・・的な政策を続けてきているように思います。

KLMオランダ航空が航空会社でありながら、飛行機離れを謳うのは次世代の暮らしを守るためです。今の日本のリーダーに欠けているものがあるとすれば、そのように将来へ向けてどうあるべきかを含めた理念なのだと思います。日本がいかに優れた国民であるかを神話まで遡って引っ張り出してきてみても、そこには何か虚しさが残ります。それはそのような考えが他民族との優劣のために使われているように感じるからでしょう。本当に優れているならばせめて次世代につけを残さないため、世界の平和のために汗を流す国になっていたのではないかと思います。もちろんこれは自戒の意味も含みます。

僕も毎月何度も飛行機に乗って旅をする時代がありました。当時はそんな自分に格好良さも感じていたと思います。しかし今はそんな生き方の反省も含めて環境に良いとされることをしなければと思うようになりました。しかしこれは恥ずかしながら自発的なことではなく友人の影響です。持つべきものは友ですね。