ありがとう MONDO BONGO

07/03/2023

昨晩の仙台MONDO BONGOでのライブは遠くは関東からも駆けつけてくださった方々がいらっしゃって、ありがとういっぱいで終えることができました。

セットリストは以下の通りです。

1st.
1 心の港
2 北京ダック
3 シャボン玉(めおと)
4 おもいだそう(めおと)
5 金の小箱(めおと)
6 かけがえのない世界
7 ありがと音頭

2nd.
8 永遠鉄道
9 ただありがとう
10   伊澤くんとのデュオ
11    伊澤くんソロ
12.  伊澤くんソロ
13   北上夜曲
14   この街で

EN
誰かが鐘を鳴らしてる

ライブは途中休憩を挟んでの2時間半弱となりました。スティールパン奏者の伊澤くんと僕ら”めおと”での のライブは、ギンイロヒコーキでは演ったことがあるものの、ライブハウスでは昨晩が初めてでしたし、仙台では全く初のお披露目となりました。

開演時にはライブといえば必ず駆けつけてくださる方々、小中高の同期生達、仙台の主だった音楽関係者の皆さん、そして伊澤くんのファンが顔を揃えてくれて、それはそれは嬉しいやら懐かしいやら楽しいやらのライブとなりました。

ところで伊澤くんは僕がデビューした時にはまだ生まれていないという、僕の子供達と同世代です。そんな彼と一緒に音楽を紡げることは僕の人生の中でも特別なことだなあと思っています。

昨晩も会場中がスティールパンの音色とそのプレイに酔いしれたようです。CDは売り切れるし、伊澤くんファンが激増していました。そしてそれは僕らにとってもとても嬉しいことなんです。

数日前、今回のライブのためのリハを終えた後に僕にひとつのフレーズが思い浮かびました。それは「倍音の旅人」と言うことばです。これは伊澤くんのことです。

スティールパンの特徴に倍音が豊かなことがあげられます。それは鳴っている音程だけではなく、楽器全体が様々な音を発していると言うことです。そしてピアノと違って音を止める装置がないので、フレーズを弾き続ける時にはひとつひとつの音から生まれた倍音が増幅して行きます。その倍音の中に次の音を加えて行くわけですが、その音の選び方によっては倍音の鳴りを止めてしまうことになりかねません。倍音に音を加えながら新しい響きを生み出して行くということで僕は「倍音の旅人」だなあと思ったわけなんです。

さてライブを開かせていただいたMONDO BONGOはジャズのライブがメインのお店です。リハの前にマスターといろいろお話ができて、いわゆるライブハウスとは違う文化の匂いを感じました。それは音楽を育むスピリットであり、ミュージシャンが演奏に集中させてもらえる空気でした。終演後にはまたぜひここで歌わせてほしいという気持ちになりました。

最近はいつまでこうしてライブをさせてもらえるのかな?と考えることがあります。年寄りがあんまり頑張っているのも迷惑ということもありますしね・・・。でも昨晩は久し振りに気持ちよく歌わせてもらい、もう少しはいけるかなあ、なんて思えた夜となりました。

駆けつけてくださったみなさま、ライブのために骨を折ってくださった方々、そしてMONDO BONGOにありがとう。