楽しいんでしょうねきっと

ふと気がつきましたがMAKOTO BOXチャンネルにレコーディングした音源をアップしようと思い立った当初の昨年の8月には、ボーカル以外をマイクで録ろうとは考えていませんでした。それは作業をしている仕事部屋の遮音ができていないことに由来しています。

我が家は公道から20メーターくらいは離れていますが、何年か前にその間にあった住宅が老朽化で取り壊されて駐車場になってからは通過する車の音がダイレクトに届くようになってしまいました。その上航空自衛隊がある町なので、航空機が離着陸を始めてしまえば一般的な防音対策を施したとしても完全に音が聴こえなくなることはありません。

ということで当初は周辺ノイズを拾ってしまうマイクによる録音は最低限にしてボーカルだけを録っていました。その他のギター等はラインで録って、ベースや鍵盤楽器はMIDIキーボードで打ち込んでいました。しかし元々鍵盤が弾けるわけではないので四苦八苦しながらの打ち込みです。

そして何曲もレコーディングをする内に当たり前ですが、もっと良い音に、イメージ通りに仕上げたいという思いが強くなってきてマイクで録る範囲が拡大してきました。と言ってもボーカルとギターだけですが・・・。そんなこんなしている内に神経が太くなったといいますか、いわゆるノイズがどれだけ録音されてしまうのかの具合もわかりつつ今に至っています。

そして今差し掛かっているポイントが良い音で録らないことには始まらないということです。スタジオでプレイヤーからエンジニアに対してたまに聴く言葉に「あとで適当によろしく・・・」みたいな感じの言葉があります。しかしあるエンジニアの方は「出ていない音は録れないからなあ・・・」と言っていました。どう考えてもその通りです。

もちろんレコーディングした後のミックスをする段階でできることはありますが、できないこともあります。例えば「もっと上手くして・・・」みたいな。弾いていない演奏は録れないですよね。

なので僕の場合良い音で録るということは、マイキング、録りのレベル、デジタルの場合はどれくらいのデータ量で録るか等々の他に良い演奏をすることが加わります。

なんか段々コメントというよりも愚痴っぽくなってしまいました。でもこれらが楽しいと思える間はトライするチャンスですし、それほど楽しくなくなってからは本当に学べるフェイズに入った証拠とも言えます。まあやり続けられると言うのは楽しいんでしょうねきっと。