知の統合は可能か

先日1冊の本が届きました。それは今月13日に発売される「知の統合は可能か:パンデミックに突きつけられた問い」という本です。

著者の瀬名秀明さんとは思いがけない出会いをいただいています。それは2011年春に発売された「小説版ドラえもん・のび太と鉄人兵団」に私の「全ての始まり」と「祈り」そして「God Bless You」の歌詞が挿入されたことからです。

2020年の暮れに瀬名さんから歌詞を使いたい旨の連絡をいただき、あまりの思いがけないことに驚いてしまいました。そして翌春に実際に発売となりました。

しかし2011年春と言えば東日本大震災に見舞われた春です。「小説版ドラえもん・のび太と鉄人兵団」はもちろん春のドラえもんの映画も苦難を強いられたことと思います。

その後私のデビュー40周年記念のライブを仙台でも開催しましたが、仙台在住の瀬名さんがその会場にも足を運んでくださりリアルでの対面もさせていただきました。

そして今回出版社の方から「知の統合は可能か:パンデミックに突きつけられた問い」の中に私の「誰かが鐘を鳴らしてる」の歌詞の使用許可の問い合わせをいただき、またまた思いがけないこととなったわけです。

どのように詩が使われているのかなと気になり、ざっと全体を眺めてみようと想いはしたのですが、なんせ600ページ近い内容なので当てずっぽで見つけることは困難です。

ひとまず章のタイトルを見て関連性がありそうなところを速読(笑)しました。そうしたらなんとなんと最終章の最後の最後に使われているではありませんか。使われるだけでも驚きなのに最後の最後なんて驚きの二乗以上の驚きです。

実は「知の統合」などというハイレベルなことではありませんが、違うもの同士が集まる、いられる場所が必要なのではないかと思い続けています。スタートして3年目に入った「クリスチャン・カルチャー・コネクションズ・アリシアの森」もそいう発想から始まっていることです。

「知の統合は可能か」をエセ速読(汗)していた時にひとつの言葉が目に留まりました。うろ覚えなので正確ではありませんが、それは「正しい病」とか「正解病」みたいな言葉でした。これは僕にとってまさにピンポーンです。正しいも正解も絶対的であるわけがありません。例えば昔はスポーツする時には水は飲むな!と指導されていたものが今では逆です。

でも人の弱さ(もちろん自分を含めて)は正しいと言われることに縋りつきたいことかもしれません。そしてそれはどこか自分自身の正しさの証明と繋がっています。

聖書を読み始めた若い頃から大切にしていることばに「正しすぎてはならない」があります。宗教(と言っておきます)は正しさを売り物にしているのに「過ぎてはならない」と教えるわけです。この辺のややこしさが僕がクリスチャンであり続ける理由かもしれません。

「知の統合は可能か」は一見すると学術的で難解な印象を持ちますが、実際に覗いてみるととても興味をそそられる内容でした。それにしても積読の山が読んでも読んでも標高を増してゆくのはどうしてなのでしょうか。

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