愛の負債返済

今日は妻の誕生日です。しかも10×7歳の。15歳で出会ってから55年も一緒の人は人類で彼女が最長です。そりゃあ親戚のいとこなんかはもっと長いことは長いわけですが、一緒にいる時間は圧倒的に妻が抜きん出ています。20年程前からは一緒に歌うことも多くなりましたし、僕がデュオからソロになってからのCDは全て一緒に作ってきました。

写真は5年ほど前の旅先で撮った写真のようです。本人に断っていないので「やめて!」と言われるかもしれません。汗

ところで70歳というと古希と言うことになるようです。70歳まで生きるなんて珍しいと言う、中国の詩人である杜甫の詩から来ているらしいです。

15歳のふたりにとって70歳は未来でした。今僕たちは未来に住んでいる?生きている?わけです。だから未来はイマダコズではなくヤガテクルってことですかね。最近哲学寄りの本を読んでいるせいか、意味がわからないけどそれらしいことを言う癖がついてきました。汗

僕は古希を古来から希(まれ)ではなく古い希望と読みかえました。僕たちが現に僕たちの未来を生きていると言うことは、世界の始まりから遥かに彼方に見えた遠い未来に生きていると言うことでもあります。

未来を希望と言い換えることは少々乱暴かもしれませんが、世界の始まりから未来があったとすれば(ありました)、世界の始まりには希望があったと言えるかもしれません。

ひょっとすると僕たちはその古(いにしえ)の希望の中を生きているのかもしれません。

今時は古希と言っても「ゴロウジン」と言う感じでもないかもしれませんが、多分「ゴロウジン」なのであります。笑

ふたりのこれまでのたどって来た道は、起伏の激しい曲りくねった道ではありましたがここまで歩いてきました。ある意味それらはもう十分でもあります。だからこれからは精一杯の恩返しというか、愛の負債返済と言いますかに生きなくちゃと思います。

由美子さん心からおめでとう。そしてありがとう。