ギターとピックアップ(6)アース

07/09/2023

昨日は個人的に不得意とするところのインピーダンスのことを書きました。ブログを読まれた専門家の方から以下のメッセージをいただきました。

——
こんにちは
インピーダンスについては、難しいですね。 アンプの入力は信号の電圧の大きさが重要です。

ピックアップのように起動電力が小さいものは、抵抗(インピーダンス)を上げることによって、電圧を上げざるを得ません。W=E×E/R の公式で、W(電力)が一定なら、分母のRを大きくすると、分子のE(電圧)を上げることができます。

ローインピーダンスの回路でも、ノイズは乗りますが、Rを下げることにより、ノイズの電圧を下げることができます。

プリアンプ出力はノイズに比べて電力が大きいので、相対的にノイズがわかりにくくなります。
—–

W=E×E/Rの件はよく考えてみると少しは理解ができました。インピーダンスというのは抵抗なんだということ。ただ抵抗と聞くと水の流れているホースを手でギュッと細くするみたいなことをイメージしてしまいますが、そういうことでもなさそうだということがなんとなくわかりました。汗

さてエレクトリックギターを弾かれる方はお分かりですが、アンプに繋いでギターから手を離すとジーッというノイズが出ます。手を弦に触れるとそれがなくなります。

これが人を介したアースなわけです。今回取り付けたK&Kのピックアップシステムでアースが取れないのかを横山さん(リペアでお世話になっている方)に訊きました。

僕的にはアウトプットジャックと弦、あるいはセンサーのどこかと弦を繋げば可能かと思いましたが、なかなか難しいようです。理由のひとつはエレクトリックギターと違って弦が金属部分に触れていないことがあるのではないかと思います。

ブリッジプレートに金属シートのようなものを貼れば不可能ではないでしょうが、そこには弦を固定する力が加わるわけですから、それなりの強度が必要になります。ということは金属ですから重さもあります。それはおそらく音色にかなりの影響が出ると思われます。この辺りのことはもう一度横山さんに訊いてみようと思います。

アースの件を横山さんに訊いた時には「ピックアップのセンサーからアースを取ることは不可能ではないが、その音質が変化する可能性が大きいので止めた方が良い」と言っていました。

もちろんライブで使用するには問題のないレベルのノイズなのでこれ以上対策をする必要はないと思っていますが、徹底的に白黒をつけたくなる気持ちがゼロなわけではありません。

しかし宅録を重ねてみて教えられたことはノイズも楽器の音色だということです。それも込みでその楽器らしい音になるんですよね。

ところでK&Kのピックアップシステムを取り付けた後の横山さんのある言葉が衝撃的でした。それはまた明日。(続く)