ギターも弦も生きている

ギターはみんな生きている
生きているから変わるんだ
ギターはみんな生きている
生きているから育つんだ・・・
(僕らはみんな生きているのメロで)

ピックアップを取り付けた後も音の変化はあるそうです。僕が思うにギターとピックアップのお見合い期間とでも言いますか、今回の場合は接着面の馴染みのようなものが変化するでしょうし、このためにブリッジのサドルも新しくなっているので(これまではサドルの下にセンサーを挟むタイプだったので、それを外すと高さが変わるからです)、ギター的には鳴りの感じが違っているはずです。そんなこんなをギターの構造や木材や馴染みあって音作りをしているんだろうなと思います。「ギターは小さな大宇宙やあ!」みたいな感じでしょうか。

弦も生きています。たまに弦を張って音程が合ったらそのまま弾いている人がいますが、ギタリストは弦をその人なりの伸ばし方で、伸び切る(微妙ですが)まで伸ばします。張ったままではしばらくは弦が伸びますので、弾いている内に音程が変わりますし、弦本来の鳴りにはなっていません。

ギタリストは弦が安定するという言い方をしますが、鳴りや音程感等が弦本来の実力を発揮する状態を指します。時間の制約がなければ弾いてはチューニングを繰り返せばやがて安定してきますが(これが本当は自然だし弦にも優しい)、仕事ではそんなことに1日や下手すれば2日もかけていられないので、それぞれの方法で弦を伸ばして安定させます。

さらに弦は張ってからゆっくりと音質を変えていきます。いつだったかブルースが好きな人のアコギを見たら弦が完全に死んでいましたが、これが良いんですよと言っていました。ギタリストではありませんでしたが。汗

弦は音の問題と切れる問題があります。僕はライブで切れるのが心配なので毎回のライブの度に弦を張り替えます。僕が張り替えるタイミングはライブの前日です。こうしておけば万が一ライブ中に弦が切れても諦めがつきます。これは僕が臆病なことも理由のひとつだと思います。そう僕も生きている。笑