AI先生

本格的に宅録を始めて2年が過ぎました。録音しているのは歌声ペトラのシリーズです。歌声ペトラの曲は全部で256曲ありますが、全ての曲の音源を紹介することはできていません。これまで1番から256番に向けて紹介しようと試みたことはありましたが、途中で挫折してしまいました。そこで「歌声PETRA REVERSE」なんていうヘンテコな名前のシリーズにして逆順で紹介してみようということにしたんです。

というわけで2年ちょっと前にまずはウクレレの弾き語りでアップし始めましたが、コロナでコンサートが無くなっていたこともあり、許容できるレベルの録音がなかなかできなかったんです。それと正直言いますと動画をやっていながら、自分が歌っている姿や顔を見ているのがあまり好きではありません。そこで録音をしてみようかということになったわけです。

その当時は宅録の知識はあるようでも無くて、ギターを録音する程度のことはできていましたが、オケを作って歌を録音して聴いていただくということは新しいチャレンジでした。例えば低音は豊かであって欲しいが、あんまり低音成分が多いとカーステレオなんかだと聴いていられないほど低音が鳴ってしまいます。スマホからカーステレオまでさまざまなデバイスである程度の音がするようにバランスをとることがいかに難しいかに始まって、いろいろなことを勉強しました。

そして最近少しわかってきたのが宅録のマスタリングです。もちろんこれまでのCD作品全てにおいて、CDにするための最終工程であるマスタリングはしてきたのでその意味や必要性はわかります。CDにする時には音の調整と、各曲ごとのボリューム調整や曲間調整等をするわけですが、宅録で1曲ごとにマスタリングをする意味が今ひとつわかりませんでした。

ということで先日OZONE11というAIを使ったマスタリングアプリを導入しました。もちろんかなり迷っての末の決断でした。しかしいざ使ってみるとなるほどなるほどとマスタリングの意味を感覚的に理解することができました。それとオケに対してのボーカルの音量が適切かどうかなども診断してくれますのでとても参考になります。

AIに関してはちょっと二の足を踏む感じがあるのですが、いざ使ってみると良い相棒みたいな感じになります。

具体できには自分でバランスをとってミックスした音をOZONEに入れてやると、いろいろとチェックをして音楽のジャンルに合わせたマスタリングを提案してくれるのですが、それが僕のような宅録初心者にはとても参考になります。なんだかAI先生に採点してもらっているような不思議な感覚がありますが・・・。

もちろんOZONEの提案をそのまま受けいるもよし、提案されたものに自分で手を加えるのもよし、あくまで参考だけにしてOZONEを外して音作りをするものよしです。

このOZONEを使ってみて、宅録におけるマスタリングへの理解の扉が開いた感じがするのは思わぬ効果でした。

昨日アップした歌声ペトラにはOZONEを挿しています。音がなんとなく豪華になっていませんか。